
こんばんは。
広島のデザイン事務所「ロバ企画室」のデザイナー西川晶子です。
たまにはちゃんと名乗ってみました。
わたしが行き詰まったときたどり着く場所。
それは本屋さん。
もし私を本屋で見かけたら、
「あいつ行き詰まっとるな」と
いつもより少し優しくしてください。
ゆめタウン500円券をくれてもかまいません。
そんなこんなでブラついてるときに見つけた本。
「マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス」
パラパラっとめくってみてすぐ
ツボー!ってなって
秒でレジに並んでいました。
マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス 高度経済成長期の広告マッチラベルデザイン集
50年代〜70年代に作られたマッチのラベル。
「業種別」「デザイン別」「変わり種」「今でももらえるマッチ」にわけて紹介。
超絶右脳人間の私は、
マッチの写真のページだけで
ご飯3杯食べれます。

でも、ビジュアル以外にも、
そのマッチの使われていたお店の歴史や
マッチのモチーフについての考察
作者について調べられたりもしていて
コレクター趣味のある人
うんちく好きの人も絶対楽しめます。

この本の著者は、「たるみ燐寸博物館」という
マッチの私設博物館をされている小野隆弘さん。
うわあ、東京行ったら絶対行きたいなー。
マッチの博物館ひらいちゃうなんて・・・すごいな。
「クイズ99人の壁」に出てほしいなあ。
「マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス」 わたしの愉しみ方
眺めているだけでもドーパミンとエンドルフィンがほとばしり出て
自家製ハイ状態になれるのですが、
ちょっと心を落ち着かせ、
模写してみました。
描いていると、気づくことがたくさんありました。
名曲と珈琲「丘」さんは、「丘」と「Q」をかけてコーヒーカップ落とし込んでて本来の意味で洒落とるなあ。
C.Cさんはなんのお店かわからないのが潔いなあ。
ハトヤさんのは輪郭線を極力少なくしてるんだなあ。
むちゃくた勉強になる!
まとめ
私が生まれたのは1974年で、
小さい頃は、電車でも車でもレストランでもカフェでも
そこらじゅうで大人たち(&いきってるわかもの)がタバコを吸っていた時代。
お店ではショップカード代わりにマッチが無料で配られていました。
お父さんの引き出しに無造作に投げ込まれた小さな箱。
黒い文字だけの箱。写真入りの箱。
ちょっと夜の匂いのするスナックの箱もあったり・・・
そのなかにカラフルで可愛いデザインのを見つけたときはなんか嬉しかったなあ。
いつの頃からか、ライターが登場したり分煙が進んだりして
マッチを見かける機会も減って、
今では「マッチ?なにそれ」っていう子どももいるんじゃないかしら。
どこを歩いてもニコチンまみれの時代じゃなくなったのは嬉しいけど、マッチ箱が消えゆくのはさみしい。
館長!
もうすぐ消えてしまうかもしれない、懐かしく可愛い小さな箱を大事に集めてくださり、
そのうえ一冊の本にしてくださって本当にありがとうございます!
こんなステキな本と出会えるから、行き詰まってウロウロするのも悪くない。
Comment On Facebook